こんにちは、えすこーと用賀校です。
6月のえすこーとラボのテーマは、ぐっとロマンチック ──「植物・生物の誕生」。担当は藤本先生。毎週水曜日、用賀校の理科実験室には、白衣に身を包んだ少し大人びた表情の子どもたちが集まります。
01卵を、まじめに見たことがありますか。
はじめのテーマは「卵」。スーパーで毎日見かけるニワトリの卵から、イクラ、タラコ、メダカ、カエル、そして恐竜の卵(写真)まで。生き物によって、卵の大きさ・数・かたさ・色がぜんぜん違うことを、実物とパネルで見くらべます。
Aコース(高学年)では、卵の特徴と「進化」の関係まで一歩ふみ込みました。海でくらす生き物はなぜ卵を大量に産むのか? 固いカラを持つ卵は、どんな環境で生まれてきたのか? ── 答えは「教科書」ではなく、目の前の卵そのものに書いてありました。
02顕微鏡の中で、いのちが動く。
そして、この日のいちばんの主役 ── 本物のメダカの卵がテーブルにやってきました。透明な小さな粒の中に、心臓らしきものが見える。じっと目をこらすと、ちかちかと、確かに動いています。
「動いてる!」「目だ、目!」── 順番に顕微鏡をのぞくたび、教室の空気がぴりっと静かになります。生まれる前のいのちを、こんなに近くで見られた経験は、子どもたちの心にしっかり残ったはずです。
03種ひとつぶに、植物のすべてが入っている。
次のテーマは植物。ヒマワリ、アサガオ、ダイズ、ピーナッツ、ゴマ、アズキ ── テーブルに並んだいろいろな種を、ルーペでじっくり観察します。
大きさ、色、かたさ、表面の模様。「ヒマワリのしましまは何のため?」「ピーナッツの中、ふたつに割れた!」── 同じ「種」でも、植物によって完全に違う設計図を持っていることに、子どもたちは目を見開きます。
「これ、なんの卵?」── 大きさのちがいだけで、ぐっと前のめりになる時間でした。
04花粉は、いのちのバトン。
最後は、植物の「次のいのち」のしくみ。プレパラートにつけた花粉を顕微鏡で観察します。アサガオ・ユリ・ヒマワリ ── ぜんぶ違うかたち。とげのあるもの、丸いもの、星のかたちのもの。
どうして花粉は、こんなに違うかたちなのか? 風で運ばれるのか、虫にくっつくのか ── かたちには、ちゃんと理由があります。子どもたちは「次の世代へつなぐ仕組み」を、目で見て手で確かめました。
生き物のはじまりは、案外、自分のすぐとなりにある ── 6月のラボは、そんなことを伝える時間になりました。